「自分が飲んで本当に美味しいと思える珈琲を提供したい」
その思いで自家焙煎の珈琲屋珈人を始めました。
自信を持ってお客様に提供するためには、
生豆の仕入れ→焙煎→ブレンド→抽出すべての工程に細心の注意が必要で、中でも焙煎は最も重要な行程です。
そのため珈人は自家焙煎にこだわっています。
珈琲豆は焙煎後、時間の経過とともに鮮度が落ちていきます。
焙煎したものを仕入れた場合、流通過程で時間が経ってしまいます。
そのため珈人では、自家焙煎をすることにより、店舗で必要な量に応じて、焙煎する珈琲豆の量を調節しています。
そうすることで、お客様のもとへ新鮮な珈琲を、いつでもお届けすることができます。
また、焙煎の深さや方法を様々試せるので、珈人オリジナルをつくりやすくなるのです。
みなさまに珈人の珈琲をお飲みいただけるよう、ご来店を心よりお待ちしております。
丁寧に焙煎した珈琲を、ご自宅でもお楽しみいただけるように、店頭で豆の販売もしておりますので併せてご利用ください。
なお、卸売にも対応いたしますのでどうぞお気軽にご相談ください。
珈人では店舗とは別の場所に設けた、専用の焙煎室にて
そのコーヒーの良さを最大限引き出せるよう丁寧に焙煎しています。
焙煎機には大きく分類して構造上の違いから
- ①熱風式
- ②半熱風式
- ③直火式
この3つがあります。
当店の焙煎機は③の直火式です。
「直火」という名前のとおり、生豆に直に火が当たるので、焼きムラや表面が焦げやすいというデメリットがあります。なので、火加減には細心の注意が必要です。
しかし、それらをクリアして焙煎されたコーヒーは、豆本来の特徴を表現しやすくなるという大きなメリットがあります。
お客様に美味しい珈琲をご提供するため、常に焙煎技術の向上を目指しています。そのため、焙煎の記録を行い毎回のデータを蓄積しています。
そしてその後の検証を怠りません。
焙煎機の操作を行い、以下を記録します。
- 温度の経時変化
- 火力・排気量を変えた時
- 豆の変化
検証は、お客様へ提供する抽出方法と同じ方法で抽出したものを、
繰り返し飲んでみて、次の焙煎へとつなげます。
真摯に生豆と向き合うことでそのコーヒーの個性が見えてきます。
例えば、ブラジルの特徴は「苦味を出しやすい豆」最も日本人に馴染みのある珈琲かと思われます。
エチオピアはフルーツを思わせるような酸味が特徴です。焙煎を深くしすぎるとと、酸味の特徴が失われがちになる為、焙煎の深さには気をつけています。このように豆によって様々な特徴があります。
それはまるで人格を持っているかのようです。
おいしいコーヒーを語る上で鮮度の話は外せません。
鮮度が落ちる=酸化が進むということです。
酸化が進むにつれて香り・味ともに乏しくなってしまいます。
そのため、珈人では焙煎後2週間ほどで使いきれるように心がけて焙煎し、
お客様にいつも新鮮なコーヒーをお届けしています。
コーヒー豆には程度の差はあれ、「欠点豆」が含まれています。
珈人では、「生豆の状態」と「焙煎後の状態」の2回のハンドピックを行い、お客様にお届けする品質(カップクオリティ)の向上に努めています。
欠点の種類によって、「焙煎前の方が見つけやすいもの」と「焙煎後の方が見つけやすいもの」があるので、2回行う必要があるのです。手間はかかりますが、おいしいコーヒーのためには必要不可欠な工程です。
焙煎前の方が見つけやすいもの
簡単に言うと、焙煎して色がつくと判別しにくくなるものは焙煎前の方が見つけやすいのです。発酵豆・カビ豆・虫食い豆・などです。
焙煎後の方が見つけやすいもの
未成熟豆は焙煎してもほかの豆よりも色がつきにくいので見つけやすい。また、焙煎すると生豆の時よりも膨らんで大きくなるため、形状が正常な豆とは異なる貝殻豆を発見しやすくなります。未成熟豆・貝殻豆などです。
珈人ではご注文頂いてから丁寧にハンドドリップを行い、
お客様のもとにコーヒーを提供しています。
美味しくいれるためのコツ
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①蒸らしの際にお湯を入れすぎない
(ドリッパーからポタポタと数滴落ちるくらいの湯量)
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②しっかりと蒸らす時間をとる
(コーヒーが効率よく抽出できるようになる)
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③コーヒーが落ちきる前にドリッパーを外す
(抽出の最後の方の液体は、渋みやえぐみがあるので混ざるのを避ける)